よくあるご質問(FAQ)

先生方からよく頂くご質問をまとめ、FAQ形式にしました。
 

Brainsway TMS システムについて

 

Q:Brainsway TMS システムは販売を開始していますか?
A:現在、販売開始に向けて準備を進めているところです。

Q:単回使用の消耗品はありますか?
A:患者さん毎にヘッドキャップ1枚が必要ですが、治療期間を通して繰り返し使用することが可能です。ヘッドキャップは衛生上の理由から、患者さん毎に取り換えていただくことを推奨します。

Q:機器を使用する際に必要な電源環境について教えてください。
A:ご使用に当たっては、100V×20Aの電源(ソケット形状NEMA5-20)が2系統と100V×15A(通常の商用電源)が1系統、合計3系統の電源が必要です。

 

Q:防音設備は必要ですか?
A:機器の作動時に発生するクリック音の音響エネルギーは最大レベル112.8dB(自己検証による実測値)です。設置場所によっては防音設備が必要です。

Q:設置に必要なスペースを教えてください。
A:機器設置の最小スペースは2.25m×0.9mです。装置の背面は壁から20cm以上離して設置してください。

 
 
 

rTMS治療の保険診療について

 

Q:rTMS治療は保険適用になっていますか?
A:はい、rTMS治療は2019年6月より保険算定要件を満たした場合に保険適用になっています(精神科専門療法 I000-2経頭蓋磁気刺激療法)。保険算定要件の詳細はこちらをご確認ください。

Q:診療報酬は何点ですか?
A:1回の治療につき1,200点です(I000-2 経頭蓋磁気刺激療法)

Q:診療報酬は何回まで算定できますか?
A:初回の治療を行った日から起算して6週を限度として、計30回まで算定できます。

Q:保険診療の対象になる患者さんについて教えてください。
A:抗うつ剤を使用した経験があって、十分な効果が認められない成人のうつ病患者に用いた場合に限り、経頭蓋磁気刺激療法の診療報酬を算定できます。
双極性感情障害、軽症うつ病エピソード、持続気分障害などの軽症例や、電気痙攣療法が推奨される重症例(精神病症状を伴う重症うつ病エピソード、切迫した希死念慮、緊張病症状、速やかに改善が求められる身体的・精神医学的状態を認めるなど)、は診療報酬算定の対象外です。

Q:保険診療に係る施設基準はありますか?
A:下記の施設基準を満たす場合、経頭蓋磁気刺激療法の診療報酬が算定できます。
(1) 精神科を標榜している病院であること
(2) うつ病の治療に関し、専門の知識及び少なくとも5年以上の経験を有し、本治療に関する所定の研修を修了している常勤の精神科の医師が1名以上勤務していること。
(3) 認知療法・認知行動療法に関する研修を修了した専任の認知療法・認知行動療法に習熟した医師が1名以上勤務していること。
(4) 次のいずれかの施設基準に係る届出を行っている病院であること。
  (イ) 「A230-4」精神科リエゾンチーム加算
  (ロ) 「A238-6」精神科救急搬送患者地域連携紹介加算
  (ハ) 「A238-7」精神科救急搬送患者地域連携受入加算
  (ニ) 「A249」精神科急性期医師配置加算
  (ホ) 「A311」精神科救急入院料
  (ヘ) 「A311-2」精神科急性期治療病棟入院料
  (ト) 「A311-3」精神科救急・合併症入院料

 
 
 

適正使用指針について

 

Q:rTMS治療のガイドラインはありますか?
A:日本精神神経学会より反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)適正使用指針が発出されています。
(反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)適正使用指針)

Q:適正使用指針に施設基準はありますか
A:rTMS療法の実施施設に関しては、以下の①から④が必須要件とされています。
① rTMS療法 を実施する医療機関は、1名以上の日本精神神経学会認定精神科専門医が常勤または非常勤として全ての診療日に勤務していること。
② rTMS禁忌事項(適正使用指針 本文5 I 項)の事前評価を適切に行うことが可能であること。
③ rTMS療法によって誘発されたけいれん発作やその併発症(嘔吐物誤嚥、口腔内咬傷 、転倒 ・転落 による外傷など)への迅速な対応ができる院内連携体制あるいは連携医療機関を有すること。
④ rTMS療法に限定したリスクではないが、うつ病の経過中において切迫した希死念慮が出現する可能性は想定される。その際に迅速な精神科入院を行える医療連携を有すること。

なお、相対禁忌に該当するハイリスク群への rTMS療法実施に際しては、院内で迅速な対応が可能な医療機関(一般病院)で行うこと。 この場合、けいれん誘発などのリスク評価を脳波や脳画像検査を用いて十分に行った上で、rTMS療法を実施すること、とされています。

Q:適正使用指針に実施者基準はありますか?
A:rTMS療法の実施者は、下記に定める2種類の講習会(学会主催、企業主催の両者)を受講済であることが求められています。
 1.公益社団法人日本精神神経学会が主催する「rTMS実施者講習会」
 2.機器製造者または販売代理者が実施する実技講習会

Q:医師と医療スタッフで実施可能な範囲は異なりますか?
A:実施者の保有する資格によって実施可能範囲が下記のように定められています。